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織本順吉のドキュメント

10時江津葬祭会館で、元今井商事職員の原田清志さんの葬儀に参列しました。今月はこれで、一緒に仕事をした人の葬儀は3度目です。原田さんは享年65ということでいささか早いお別れでした。私の母方の縁戚に当たる人で、特に原田さんのお父さん、お母さんには大変お世話になったものです。こう立て続けに三度も葬儀に出ると、自分の老いを考えてしまいます。

昨日NHKBSで俳優織本順吉さんのドキュメン「老いてなお花となる~90歳の俳優織本順吉」(再放送)を見ました。織本さんは昨年3月92歳で亡くなっています。その娘さん(放送作家)が85歳から取り始めたドキュメント番組3部作です。私より18歳年上ですから、随分長生きされたのですが、俳優業が職業ではなく、人生そのものとなり、それが生きる意味でもあり、まるで宿業のように織本さんを苦しめることにもなるのですが、最後まで俳優として死んでいくことを全うした様子に心を打たれました。私もこの年になってなお、自分のすべきことは何かを探しながら生き、日々を過ごしていますが、自分の肉体、精神の衰えを考えると、どこまでそれが貫けるかいささか心もとないと、迷いながらの日々を過ごしています。俳優はいわば自営業なので、最終的には自分が責任を取ることになるのでしょうが、私の場合会社組織の一員であり、それなりに重い責任を負っているので、わたしの判断、行動が多くの人に影響を与えてしまうことを考えると、何時現業から身を引けばよいのか考えてしまいます。

元々、地域社会に必要なことで、誰も手を付けないことを自分の仕事にしようと生きてきました。そうであれば、最後まで全うできなくても「だめもと」として気が楽ですし、例え途中で倒れたとしても、後継者を見つけておけばよいし、それもできなくても社会に必要なことであれば、きっと誰かが継いでくれると信じています。

ともあれ日々老いていく自分に照らしながら、深く考えさせられるドキュメントでした。

心に残った言葉は、「生きていくとは呼吸することなんだ。自然の摂理に従って(俳優を仕事として)生きていくことだ。」心にすとんと落ちました。いずれもう少し書き残したいと思います。

2時テニスコートへ。河野夫婦、井佐子父娘、元重夫婦、我々夫婦、中川母息子、三間さん、佐々木さん。少し風はありましたが雨も降らず4時半終了。