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保守分裂の行方

島根県は44年ぶりの保守分裂選挙でした。国会議員団と県議団の多数が分かれて戦いました。選挙が終わればノーサイドとはいかないほどの深刻さだと思います。勝ったほうの県議団のリーダーは気分が高揚しているのか意気軒高という感じでしたし、敗れたほうの国会議員団は疲れたような暗い表情でした。近いうちに参議院選挙があり、島根鳥取から一人の保守候補を出すことになりますが、足並みが揃うでしょうか。それまでには調整がつくでしょうか。今回の地方選挙はおおむね保守の議員が増えています。野党では立憲民主党だけが増えていますが、左派ということだけ見ればむしろ少なくなっているのが現状です。野党が、どのような国づくりをしたいのか明確にして、それを国民が支持するものにならなければ当分自民党の政権が続くものと思われます。野党にもう少し力がなければ、自民党一強が続きますが、それは必ずしも国民にとって良い状況ではありません。交代可能な勢力がなければ、国民は自民党政権しか選択肢はないのです。今の野党に期待をしていませんが、変わって欲しいと思うのは私だけではないでしょう。いや、それよりも保守分裂が選択肢を増やすことになるかもしれません。案外政権に緊張感が生まれて切磋琢磨が始まることを期待したほうが現実的かもしれません。安倍政権が終わるころの政治状況を見極める必要がありそうです。政治家になりたい青年が増えればよいのですが。今の若い人にはあまり期待できないかもしれません。未来はあまり明るくない。